子どもの森あさかわ保育園では「たいけんひろば」を幼児クラスを中心に行っています。
「たいけんひろば」は主に、自然や科学の実体験を通して、なぜ?という疑問、面白いという好奇心や興味、そうなのかという理解、どうしたらという手段などを引き出すきっかけになる場を
用意しています。
動画や画像ではなく実体験、バーチャルではなくリアル。道端のほんの小さな花や虫でも、目の前で見たり触れたりすることで記憶の中に、心の中に刻まれていく事でしょう。
それは知識として知るだけではなく、この幼児期だからこそ大切なことです。
すみれ組 6月11日 自然と科学の「たいけんひろば」 今日は雨でお部屋での活動
そんな時は実験あそびなどを行います 今回は塩水の実験
まずは水と卵 透明容器に水道の水を入れて… 卵を入れると底まで沈んだ
次にこちらの容器の水に卵を入れると… 浮かびます 同じような透明の水なのだが…
次に卵が浮いた水の容器に卵が沈んだ水を加える この時、上下の水が混ざらないように
紙パックの紙を切って浮かべ静かに注ぐ
はい 全部入れました ここに卵を入れるとどうなるか しずかにそーっと…
すると卵が中間に宙吊りになって浮かんだ! 卵マジック
*解説
卵が沈んだ容器の水は水道水そのまま 卵が浮いた容器の水は作っておいた濃い塩水
下の塩水と上の水道水の2層になっている 下の塩水には浮き上の水には沈む
ちょうどその境目に卵が浮くのだ 塩水の方は800mlの水に塩170g溶かした
かなり塩分が濃い この状態はそっとしておけば次の日までも続く
ミニトマトやジャガイモなどもこうなる
他にも何かあるか「実験」してみたら?
塩分濃度が違う二つの水が混ざりにくいという性質を利用して色水遊び
ここはみんなも参加 何をするのかなあ?
グループに一個プラコップと人数分の割りばし 水を100mlずつ入れる
次に塩を入れる 塩が沈んでるね
6つのコップにそれぞれ違う量の塩
0(入れない) 5g 10g 15g 20g 25g
25gはかなりの量 溶けるのかなあ?
割りばしでかき混ぜて 塩を溶かす
丁寧にまぜまぜ なかなか溶けないぞ 全部溶けたかな?
次に食紅を入れてよく溶かし混ぜる 今回は3色 赤、黄、緑
またまたまぜまぜ きれいに溶けるまでがんばって
出来上がった色水を 透明容器に入れる 一番濃い塩水から
次からは紙パックを浮かべて濃い順に 割りばしに伝わらせて 少しずつ丁寧に
だんだんできてきたぞ きれいに分かれている
最後に塩を入れていない色水を入れて 6段の色水の出来上がり 以上、塩水の実験でした
次はマイクロスコープとプロジェクターを使った生き物観察
田中先生の家からやってきたのはミシシッピアカミミガメの「たから」君 オス・25歳
「かわいいー」って 25歳でおとなだけどオスは大きくならないからね
マイクロスコープを使うと みんなで一緒に細かいところまで見られるのがいい
ミシシッピアカミミガメは2023年条件付き特定外来生物に 捕まえてもいい 飼ってもいい 誰かにあげたりもらったりもいい だけどどこかに逃がしちゃダメ 販売してもダメ たから君は25年も一緒の家族ですから
そしてヘラクレスオオカブトの蛹 ちゃんと羽化するかな? いつかな?
今回の「たいけん」は…
塩水の実験遊び(水中に浮く卵、6層の色水)
マイクロスコープで見る(アカミミガメのたから君、ヘラクレスオオカブトの蛹)
たんぽぽ組 6月4日 前日は強い雨、でも今日は暑くなるという
今日は浅川に行き水の生き物観察 川は多少増水しているが大丈夫
ポケット図鑑を見てみると いろんな生き物が載っているね
オニノゲシの綿毛 ふわふわと飛んでいく 看板もある どれか捕れるかな
ムクドリがたくさんいてよく鳴いている
川原はもう草が伸び一面緑色 時々キジの鳴き声 見つからないけどどこかにいるはず
生き物探しはみんなには難しいので、どんな方法があるか見てもらう
①網ですくう ②ペットボトルで作ったわなを仕掛ける
まずは網 岸寄りの草の下をすくう
一回すくっただけでヌマエビが何匹も捕れた ケースに入れてよく見よう
小さなシマドジョウと黒いのはヒゲナガカワトビゲラの幼虫
これは石にクモの巣のような糸で小石を集めた巣を作りその中に住む
・この虫は信州伊那地方ではザザムシと呼ばれ食用にされてきた 今でもお土産屋さんなどで販売されている
私も食べたことあります 佃煮だから味付けは濃いが独特のコクがあります
こんな生き物もいるんだ 次にわなを仕掛ける 中にエサを入れて水に沈める
そして➂釣り 釣り方は「オランダ釣り」という方法 かごに練り餌を入れて魚を寄せ
キラキラ光る針に魚が食いつく
…はずであったが 「釣れないねえ~」そう、釣れませんでした 何度か針に食いつく様子があったが…
*昨年ひまわり組の第1回目に、同じことをしました その時はたくさん釣れたのだが… そこが釣りの難しいところ
網で再度挑戦 今度は少し大きいシマドジョウ カワムツ ヨシノボリが捕れた
シマドジョウもヨシノボリもきれいな川の生き物
ヨシノボリは何種類もいて同定が難しい これはたぶんトウヨシノボリであろうと…
最後にわなを上げたが…入っていない
*これも昨年ひまわり組の時は4~5匹入っていたが… 残念 自然の生き物相手は難しいね
それでもこんな魚たちが捕れた ヨシノボリ カワムツとシマドジョウ
小さいシマドジョウもいたということはこのあたりで繁殖しているということですね
今回の「たいけん」は…
オニノゲシの綿毛 ムクドリ キジの鳴き声 ヌマエビ ヒゲナガカワトビゲラの幼虫 シマドジョウ カワムツ ヨシノボリ
釣れなかった釣り 捕れなかったわな
ひまわり組 5月28日 2~3日前では雨予想だったけどいい天気になった
今日は大木島公園に行く
みんなよく知っている大木島公園… また? だけどその「また行く」ことも大切なのだ
季節が変われば様子は違うし いつも同じではない発見だってある
足元のシロツメクサにミツバチがいる ウメの木に実がたくさん
チューリップの咲いた後に種ができた種から育てると4~5年で花が咲くという
タンポポに似ているけど違う種類 ブタナです
上がタンポポ下がブタナ 比べるとよくわかるが花だけ見るとそっくり 外来種のブタナは どんどん増えている
こんな大きなタンポポもあった 茎の高さ60㎝葉っぱも40㎝くらい
テントウムシがいたよ 「ナナホシ」じゃないナミテントウの一種か? 止まるといろいろ見えて動けなくなる
シロツメクサの花もそろそろ終わり 変わってこちらではアジサイが咲き始めた
いつもの入り口ではなく水路のほうへ 最初に前に捕れなかった「わな」をもう一度仕掛ける
用意してきた餌を仕込んで…魚がいるのは確認している
この辺がよさそう…今度はとれるか?
少し離れたところで網を入れる いつもの定点観察 捕れたのは…
いつものヌマエビとハグロトンボのヤゴ このヌマエビ、カワリヌマエビという外来種
日野市ではこれが大繁殖して それまでいたヌカエビがいなくなってしまったという
町田市の都立小山田緑地公園では、やはり池に大繁殖したこれやアメリカザリガニを
定期的に「かいぼり」をして駆除している
次は「葉っぱ探しゲーム」 いくつか用意した特徴ある葉っぱ
同じものを見つけて採ってくるミッション
全部「雑草エリア」にあって採っても大丈夫なものです
よおーく見て スタート 競争じゃないけど みんな真剣に探し始める
あっちへ こっちへ ♪青葉の森で駆け回る~ ですね
これかなあ~?これ当たり!
葉っぱにもいろいろあるね 全部見つかったので終了~
あとはいつもの生き物探し いつもの…
ダンゴムシ ミミズ ゴミムシの仲間 ヤスデ ムカデ(小さい)
モリチャバネゴキブリ(家には入らない) アスレチック・フジの木
やがてこういうところを駆け回って遊ぶのだけれど
それで体が鍛えられる変化のある「自然」の環境が子どもの成長には必要なのだ
下の写真 白い小さな綿のようなものがいくつも動いてる 大きさは3㎜くらいハゴロモ類の幼虫らしい
こちらは珍しい八重咲のドクダミ
葉っぱや生き物のまとめの話をしたあとで 最後に仕掛けた「わな」を見に行きましょう
あげてみると… 残念! また捕れなかった なぜ?どうして?
魚はいるのに… 悔しいので今後もチャレンジしましょう
クワの実が食べごろ ここで「みんなで食べよう」とは言えませんが… 私の主宰する小学生の「クラブ・フォレスト」では小山田緑地でクワの実やモミジイチゴ、ウグイスカグラなどの実をみんなで食べました
オニノゲシの綿毛 タンポポみたいに飛んでいく
お部屋に戻って今日のまとめ
図鑑に今日の植物が載ってるよ 見てみよう
今回の「たいけん」は…
シロツメクサ ミツバチ ウメの実 チューリップの種 ブタナとタンポポ ナミテントウ
咲き始めたアジサイ ハグロトンボのヤゴ ヌマエビ 葉っぱ探しゲーム
いつものダンゴムシ・ミミズ・モリチャバネゴキブリ・ゴミムシの仲間
ムカデ ヤスデ ハゴロモ類の幼虫 八重咲のドクダミ おいしそうなクワの実
オニノゲシの綿毛
外来種の話 捕れなかった「わな」 お部屋の図鑑
すみれ組 5月21日 いい天気 でも暑くなりそう
今日はおなじみの大木島公園に行く 何が見つかるかな
目の前の梅の木には実が沢山ついている ハナミズキが満開
ここで見つかったのは カラスノエンドウの種
カラスのように真っ黒、エンドウ豆のような形
シャーレに入れてみんなで見てみる
何があった? いろいろ見つかるからなかなか前に進まない
子ども目線では何を見るのか大人には気付かないいろんなものを見てるはず
子ども目線の話…
家を出て子どもと保育園まで畑の道を歩く。僕には周りのいろんな建
物や電柱とか人工物がたくさん見える。でも50mくらいのその道を行く時、子どもの靴が脱げてしまいしゃがんだ時、ふと見ると足元のアスファルトのほかに畑の周りは子どもより背の高い草と青空。目には緑と青だけ。たった5分と50mのこの景色を今も忘れない。
アジサイのつぼみ もうすぐ咲くかな
大木島公園に行くと、いろんな自然が見つかるがこれはヘビイチゴ といってもヘビが食べるわけない ヘビがいそうなところにあるイチゴということ 食べても毒ではない でも苦くてすっぱくてまずい~
ここに来たら必ず網を入れます 同じような方法で定期的に観察 ヌマエビがお約束 ほかにはカワニナ
さて次にネイチャーゲーム ここにある葉っぱを見つけてよう さあ見つかるかな?
そうして見つかったいろいろな葉っぱ 「あった!」 それOK
「これは?」 違うよー 一つのテーマから広がる視点
日差しが強いけど大木島公園は木々に覆われて涼しい
葉っぱ探しの中でみんなはいろんなものを見つける クワの実が食べごろ
やっと見つけたシダの葉
アワフキムシ ヒラタクワガタの頭 ここにいるのかな? テングチョウの蛹
サクラの種 葉っぱに虫こぶ アスレチック藤の木 ダンゴムシ でっかいミミズ
ドクガの幼虫ヒメシロモンドクガらしい
今回の「たいけん」は… モンシロチョウ 梅の実 ハナミズキ
カラスノエンドウの種 マメグンバイナズナ アジサイのつぼみ
ヘビイチゴ ヌマエビ カワニナ 葉っぱ探しゲーム クワの実
ヒラタクワガタ アワフキムシ テングチョウの蛹 サクラの種
ダンゴムシ ミミズ ドクガの幼虫 クローバー などなど
たんぽぽ組 5月14日 いい天気ですっかり初夏の陽気
今日は大木島公園に行く 保育園隣の広場で草刈りが始まった
飛び出した虫たちを食べにムクドリが集まる
一面のクローバーも刈られてしまう エコパッチとして一部残すとかできないのだろうか
チューリップの咲いた後は野生の花々 だけどこの花には注意 ナガミヒナゲシ
この花には草の汁に毒が含まれていてそれに触るとかぶれやかゆみが出るというそして繁殖力がとても強く各地で大繁殖している きれいな花なんだけど
外来生物が増えると、それまでの在来種が駆逐されて 昔からの風景が変わってしまう
しかしクローバーも外来種だが今はなじみの植物 元通りにできなくても共存できないか でも毒があるのは困るが
おなじみのタンポポ 似てるけどこちらはブタナ 真っ黒のカラスノエンドウの種
これも外来種 採るとはじけて種が出てくる
大木島公園に行ってみるとここも草刈りしている
朝一で下見した時はやってなかったが 喜んでいたのはカラス ずっと餌をついばんでいた
タンポポの綿毛 かわいいよね「ふっ」と吹き飛ばしたいけど 持ち帰って観察することにした
テントウムシの蛹
公園の横を流れる水路 何か捕れるか… ヌマエビとカワニナが捕れた
保育園近辺は用水路がたくさんあって、どこもヌマエビがいるようだ
*ヌマエビと呼んでいるが、これは「カワリヌマエビ」という外来種 近年爆発的に増え、日野市では在来種の「ヌカエビ」がいなくなってしまったという 小さな生き物の世界だが大きな変化が起きている ちなみに町田市の都立小山田緑地公園の池では「かいぼり」を定期的に行なって増えてしまったアメリカザリガニやカワリヌマエビを駆除している
草が刈られてしまったので落ち葉の下の生き物探し
見つかったのは… みんな大好き(?)ダンゴムシ ミミズ(どこにでもいる)
観察ケースに入れてみた
モリチャバネゴキブリ 落ち葉の下の生き物たち ミミズ、ゴキブリ そんなものを…と思わないでほしい みんな自然の生き物 このゴキブリは家には入らない種
ミミズがいる土は豊か 日本には150種以上のミミズがいるらしい
小さいころからこのようなあたりまえの身近な自然を知っていてほしい
そしてこれ カブトムシなどの甲虫の仲間の幼虫だが…
いろいろ調べましたが「カナブン類」の幼虫らしい(頭が小さい 背面歩行? 他)
こういうところで遊ぶのも大切なこと
面白い花 テンナンショウの仲間 ムサシアブミ
お部屋に帰って 虫メガネ2回目 タンポポの種を見る
種のここにはトゲがいっぱいあるのが見えるかな?一つの花に種は160~170個ついている
他に何枚かの葉っぱも 葉っぱの形もいろいろ トゲだらけの種もあった
今回の「たいけん」は…
・ナガミヒナゲシ タンポポ ブタナ カラスノエンドウの種 アジサイの蕾
・草刈りとムクドリ、カラス(ハシボソガラス)・タンポポの綿毛 ・ヌマエビ カワニナ
・ミミズ ダンゴムシ モリチャバネゴキブリ・テントウムシの蛹 カナブン類の幼虫
・ムサシアブミ ・いろいろな葉っぱ ・虫メガネ ・(身近だけどわからない外来種問題)
たんぽぽ組 4月23日 初めてのたいけんひろば
最初に「たいけんひろば」についてのお話しを。「たいけんひろば」は自然や科学の体験の
場。みんなの周りには自然がいっぱい。不思議なこともいっぱい。楽しく遊びながらいろ
んなものを見つけよう。
今日はバスで公園へ行く予定だったけど残念ながら雨
でもバスにのるのを楽しみにしていたのでドライブに出かけよう
みんな揃ったらしゅっぱーつ!
走り出したらみんな きゃあきゃあと嬉しそう
30分ほどのドライブでした
お部屋に戻って… 「だんごむし」の紙芝居を読んでます
今日は「ダンゴムシ」を連れてきた
ダンゴムシを虫メガネで見てみようというプログラム
まずは虫メガネの使い方 虫メガネは初めてかな?
自分の手や指を見てみよう 大きく見えるね
各テーブルにダンゴムシを入れたシャーレを配る 虫メガネで見ると…
みんな興味津々 うまく見えるかな?
意外と動くのが早い でも「ピント」がぴったり合えば超アップのダンゴムシ
こんなにじっくり見る事はあまりないよね
ダンゴムシのことは図鑑にもあるから見てみよう
今回の「たいけん」は…
・バスでドライブ
・虫メガネ
・身近な自然のダンゴムシ ダンゴムシも居た所に帰ります
皆の周りは自然がいっぱい、命がいっぱい いろんな自然を見つけてね
すみれ組 4月16日 すみれ組になって初めてのたいけんひろば
とってもいい天気 今日はバスで仲田公園へ 明治時代、この一帯は絹糸の輸出に伴った国にとっても重要なクワとカイコの一大研究所だったのですね
この建物は「国登録有形文化財」だそうです 歴史を感じます
そしてこれから新たな歴史を作っていく子どもたち
地面に「何かあるよ」の声かけで…
何かの木の咲いた後の花芽がたくさん落ちている
こうなったらみんな動かないねえ 流れにはカルガモがいる
水場があれば必ず網を入れますさあ何が捕れるか…
小さいザリガニが捕れた
ザリガニとは…「アメリカザリガニ」です
これは「条件付き特定外来生物」に指定されている生き物
・捕ってもいい ・飼ってもいい ・どこかに逃がしちゃダメ
・誰かにあげてもいいけど売るのはダメ(業者さんの販売とか)
・捕ったその場で逃がすのはいいけど持ち帰ったら死ぬまで飼うこと
たくさんの落ち葉の下には… みんな大好きダンゴムシやワラジムシ
シャーレやケースに入れてよく見よう
この公園はイチョウの大木がたくさんあってギンナンがたくさん落ちている芽を出しているのもある
時間が経っているから大丈夫だけど落ちたばかりの時は匂いがすごかっただろう
ギンナンが好きな人にはうれしいけど
アリもみんなの人気者ですね シャーレの中はヤスデ ツチカメムシ 何かの幼虫
ヤスデは大きくても3㎝くらい ムカデみたいに噛んだりしない 手に取ると渦巻みたいに丸くなる
流れに網を入れるとヌマエビと小さなザリガニ小さいのがいるということは
大きな親がいるはずだ
みんなもやってみるけど 捕れないなあ
今回の「たいけん」は… カルガモ いろいろな花
ヌマエビ アメリカザリガニ アメンボ
アリ 何かの幼虫 蝶が3種 落ち葉の下のムシいろいろ
ギンナン イチョウの芽 テントウムシとその卵…